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バスケ関連・書評・旅ログを中心に書いています。

【書評】これだけ財務諸表

これだけ財務諸表
 
本書の著者で小宮一慶氏は、
「財務諸表(損益計算書貸借対照表キャッシュ・フロー計算書)の作り方を学んでいる社会人は多いが、読み方を知っている人は少ない」
「作り方を知っていても、読み方を知らないと(実務で)役に立たない」
と雑誌で言っていたので、「財務諸表の読み方」を学ぶ為に購入しました。
(販促の為に自分本を紹介してたので、「乗せられた」といえばそれまでですが・・(笑)) 
 
私が先日受験した人気資格第一位の「日商簿記試験」は、
まさに「財務諸表の作り方」です。
簿記は企業が財務諸表を作る為の取引仕訳から決算処理までの一連のプロセスを理解し、
実際に作成をする試験です。
 
しかし、実際には財務諸表を手書き作成している会社など存在しませんね。
現代における簿記知識の習得の意味は、会計システム内で動いているデータの流れを把握すること、
そして会社の全体像を理解することだと思います。
 
以上の意味で簿記は非常に重要な知識ですが、
実務において簿記のスキルを使うことないです。
そしてAIやRPAなど、テクノロジーの進歩とともにその価値は更に低くなり、
その反面「財務情報を使う」スキルが求められるようになってきます。
 
そのような状況になると、小宮氏の言うように、
財務諸表を使って企業分析をするスキルは、財務諸表を作るスキルよりも遥かに重要かつ付加価値が高くなります。
しかも上場企業の財務諸表はネットで入手可能なので、いつでも対象の企業を分析出来ます。
 
分析を出来るようになるために必要なこととして、
筆者は以下を挙げています。
「会計を学ぶ上でまず頭に入れるべきことは、第一に定義をきちんと知ること。第二に一般的な基準値を知ること。第三に業界別の基準値を覚えることです。」(p.86) 
つまり、重要ポイントは数値を「率」にして考え、基準と照らし合わせる。
比較できるように、別々の財務諸表データを同じテーブルの上に持ってくるということです。
 
とはいえ、財務諸表分析は知識というよりスキルなので、
上記のことを知っていても何も役に立ちませんね。
 
これらのテクニックを自分のものにしていくための第一歩として、
本書内で紹介されている知識があります。。
 
結構すぐに使える知識ばかりなので、
仕事で財務分析をやる可能性のある方は本書を読んでおいて損はないと思います。