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【書評】ニューエリート グーグル流・新しい価値を生みだし世界を変える人たち

ニューエリート
ピョートル・フェリクス・グジバチ著
 
著者はポーランド生まれ、ちょうど社会主義崩壊の過渡期を経験した。
民主化・資本主義経済への移変わり時期の悲惨な状況を経験した後に、
自ら学費を稼ぎ大学を卒業。その後は海外3つの大学院に通い、
2000年千葉大学で日本人の消費行動を研究するために来日。
ベルリッツ、モルガン・スタンレー、グーグルと渡り歩き、
現在は人材コンサル会社「プロノイアグループ」を経営している。
 
このような異色の経歴を持った日本在住17年のポーランド人のピョートル氏。
今の働き方に疑問を感じている人に読んでほしい本です。
これからどのような働き方がスタンダードになっていくか。
その一端を知ることで、自分の働き方を考える上で参考に出来ます。
 
本書ではこれからのポスト資本主義の働き方が提示されているが、
その根底にある価値観は今までの「働く」という価値観と一線を画している。
 
筆者はこれから最も重要なってくるのは「自己実現」で、
その「自己実現」というのは「他者貢献」であり、
究極的には「生きる意味」に繋がると断言しています。
 
今までは学歴や会社名などが「エリート」の定義であったが、
これからは「持続的に成長していること」や「やりたいことができていること」等の「自己実現しているかどうか」、
本書タイトルである「ニューエリート」の定義ないし、成功者の指標なっていきます。
 
では、どのようにすれば「自己実現」をする「ニューエリート」に近づくことが出来るのか。
それは本書に詳しく書いてあるが、一部を紹介すると以下になります。
 
自己実現をするために、まず第一に「自己認識」が必要不可欠です。
「自分は仕事を通じて何を得たいか」「なぜそれを得たいか」「自分にとっての良い仕事とは何か」
等の自分の価値観や欲望を意識することが最初の一歩となります。
次に「自己開示」をすること。
つまり、自分自身が認識した価値観や欲望をきちんと周りの人に伝えられる、オープンなマインドセットが必要になります。
そして自分が望む形で「自己表現」(アウトプット)し、他人に価値を与える。
このような一連の行動「自己実現」に繋がると、筆者は言います。
 
まとめると、
これからの世界では、ビジョンを持ち、周囲と共有し、オーナーシップを持ってカタチに変えていく。
このようなプロセスが「個」の時代の価値であり、自己実現であり、
本書で言う「ニューエリート」の姿ではないか、と考えました。
 
そして自分に問いかけることは、
仕事で自分が出しているアウトプットにプライドがあるか。アウトプットを出すまでのプロセスを楽しんでいるか。(p.50)
本書の中で一番印象に残った言葉です。
 
スティーブ・ジョブズのあの有名なスピーチっぽくなるが)
もしその答えがNOであったら、何か変える必要があるのではないでしょうか。
 
教育も産業もない社会主義崩壊直後ポーランド
ゼロから人生を切り開いてきたからこそ
ピョートル氏のアドバイスは(特にこれからの時代)役に立つのではないかと思った。
なぜなら、個人の時代の成功指標である「自己実現」というのは、
自ら気づき、行動することによってしか得られない産物だからです。
 
やたらとグーグルのツールを推してくる点と、
中盤の内容が今一つだったのは少し気になったが、
序盤と終盤は読むべき内容が多いと思うので、一読をお勧めします。

 

ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち